こんにちは、東京飯田橋にある、腰痛専門ランバー整体院の望月です。
今回は、「子供の腰痛」についてお話していきます。
腰痛、肩コリ…。整体院やもみほぐしに通われる約8割のお客様がこのどちらかの症状と言われています。また、そういったお店には通わなくても、このような症状で湿布薬や鎮痛剤のお世話になった事がない方はいらっしゃらないのではないでしょうか?
皆さんは、いつ頃から腰や肩が辛くなりましたか?おそらく、大人になってお仕事を始めてからという方が多いのではないでしょうか。ただ、湿布薬を使った経験となると、小中学生の頃から経験があるのでは?
昨今、こういった症状の若年化が否めません。当院でも、特に腰痛を訴えられるお子さんの親御様からのお問い合わせも多くなってきています。
昔はあまりいなかったと思われる「子供の腰痛」。なぜ増えたのでしょうか?その原因は?
子供の腰痛の原因とは?
IT社会と言われている昨今。パソコン、スマホを使う生活が多くなりました。
教育現場でもタブレットが導入されたり、スマホ普及率は小学生全体で40%、中学生に至っては80%で年々伸びています。こういったIT機器使用頻度の増加は、不良姿勢(悪い姿勢)、眼精疲労を誘発しており、心身の不調を訴えるお子さんがとても多くなっています。
このような不良姿勢(反り腰、猫背)が、腰痛の大きな原因の一つと言えるでしょう。
また、パソコン、スマホ使用が増えた結果、子供の運動不足も問題になっていますが、逆に、様々なスポーツ競技の若年化による、子供のオーバーワーク(運動過剰)も問題になっています(フィギアスケートや体操といった競技の若年化は、日本だけでなく世界で顕著ですよね)。
回転系の競技では身体の柔軟性も問われます。一般的に、子供は身体が柔らかいのですが、それは子供の身体が発育途中だからです。発育中にも関わらず、過度な運動は身体に大きな負担がかかります。子供の身体で受け止めきれずに腰を痛めてしまうという事が起こるのです。
運動不足と過剰なトレーニング。この相反する2つの理由も、子供の腰痛を語る上で重要な要素となります。
今回は、子供の腰痛の要因のタイプを、「反り腰による腰痛」「猫背による腰痛」「運動(不足・過剰)による腰痛」の3点に絞って紹介しますね。
猫背による腰痛
子供に多い悪い姿勢といえば、「猫背」ですよね。
勉強やパソコンなどで椅子に座っている時や、テレビゲームなどで座敷に座っているあぐら姿勢等、猫背で目立つお子さんがとても多いです。 誰でも座っていると猫背にはなります。ただ、問題はその猫背が強すぎる場合です。
猫背が強いと、背中の筋肉が伸ばされて、その結果、筋肉が疲れ、その疲労が繰り返されることで、腰のハリやコリ、痛みなどに代わっていきます。 多くの場合、子供の頃は、あまり問題にならないことが多いです。少し体を動かすだけですぐに回復するからです。特に、運動していたりよく遊ぶお子さんは大丈夫でしょう。
しかし、勉強やゲームなどで、毎日長時間の猫背姿勢を行うとなるとちょっと厄介です。そんなお子さんは受験勉強を続けられなくなったり、大人のような肩コリ症状を訴えたりします。大人と比べ、子供の場合は、腰痛というより、むしろ肩こりや背中のハリ(腰といっても上の方)といった症状が多いように思います。
強い痛みを訴えなければ問題がないというのは大きな間違いです。 本当の問題は、その猫背姿勢を続けて大人になった時、猫背姿勢が固定化されてしまう事です。
一度猫背が確立されてしまうと、ちょっとやそっとでは改善しません。
猫背と気付いた時点で、成長期が終わるまでに姿勢矯正をして行うことはおすすめします。
反り腰による腰痛
子供は、成長段階においては反り腰気味な姿勢になります。これは自然な事ですので、この時点ではあまり気にする必要はありません。
ただ、反り腰の姿勢であり続ける事は、力学的には負担が掛かり続けているのは事実です。本来、S字のカーブによりスプリングの役目を果たしている背骨のカーブですが、反り腰状態であれば、そのクッション機能が低下しているという事です。 そこに、反る方向への突発的な動作が加わった時には腰痛のきっかけとなります。
例えば、スポーツや遊んでいる時の反る動作により、腰を痛めることもあります。そういったお子様は、反り腰姿勢を矯正して、負担が少ない姿勢にしておくことが必要です。
子供の腰痛は、一時的ですぐに回復することが多いでしょう。しかし、何回か同じような負担を繰り返すと慢性的な腰痛となってしまいます。
運動(不足・過剰)による腰痛
本来、子供は外で遊び心身を鍛える事が重要ですが、テレビゲームの普及や受験戦争等により運動不足が問題になっています。小学生の体力低下は年々進んでいますし、視力0.3未満の子供はここ30年で3倍以上に増えています。
つまり、以前であれば大人の症状と言われていたものが子供にも発症するようになっています。運動不足による肥満、それに伴う腰痛。まさしく現代病として年代を問わないものとなっていると言えるでしょう。
普通、子供の頃は体が柔らかく、筋肉のクセも少なく、腰の病気などにかかっている可能性も低いので、腰痛にはなりにくいです。それでも腰痛になるのは、先天的に腰痛になりやすい素因があるか、腰部に何らかの負担が過剰に掛っている可能性があるからです。
また、子供は、先にも述べた通り、体が発育途中で未完成のため、大人に比べ弱い部分があります。体のバランスが崩れていている状態で、スポーツなどの負荷が掛かると腰痛になりやすいと言えるでしょう。
激しいスポーツなどで、腰への継続する力学的負荷が多いと、腰の疲労骨折である、「腰椎分離症」になるリスクが高くなります。
実際、私の娘も、部活でのチアダンスで無理な体勢での過度な回転練習により腰椎分離症を発症し約半年間の運動禁止となった過去があります。部活では指導者がいるものの、日々の練習全てを監督していたわけではなく、自身の運動能力を過信し、無理な姿勢での練習を継続してしまった結果でした。
痛みを感じましたら、早期に専門医に見てもらい、適切な指導を受けることで、腰椎分離症や腰椎すべり症へのリスクは低減出来ます。そして、何よりもしっかりとした指導者の元で練習を行う事が大事です。
まとめ
腰が痛いといったお子さんのほとんどは、一時的であまり心配がいらないことが多いです。しかし、それは既に何らかの腰痛因子を持っておられるという証拠でもあります。成長に伴って注意深く見守る事が必要です。
そして、一度でも腰痛を訴えたお子さんは、若年から腰痛がない方と比べ、将来、腰の問題でお悩みになる方が確実に多いです。その回避のために、「痛い」といっている時に正しい対処をしましょう。
お子さんが腰痛を訴えたり、痛そうにしていたら先ずは話を聞きましょう。そして、あまりに辛そうな時は医療機関で見てもらう事も必要かと思います。
また、医療機関で問題なしと言われても痛みを訴える場合もあります。そういった方は是非一度お問い合わせください。
初期の段階で、正しく施術をしていけば、数回の矯正で回復する場合がほとんどです。
たかが腰痛・・・と侮らないように。お子さんが、腰痛を訴えたら、早めのご相談をお勧めします。
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