受験生の腰痛【女子編】

では、次に、腰痛の原因について説明します。

腰痛は、大まかに、骨格のアンバランスが原因で起きる椎間関節性腰痛と、筋肉の血行不良で起こる筋筋膜性腰痛の２種類に分けられます。

椎間関節腰痛は、痛む部分がピンポイントで、鋭くズキッと痛む場合が多いですね。筋筋膜性腰痛の場合、痛む部分は少し広範囲で、鈍く重だるい慢性的な痛みが起こりやすいです。

中でも、受験生の場合、部活を引退し、運動する機会が減り、塾や自宅で座る時間が増えますよね。それによって、腰周りの血流が少しずつ悪くなり、筋肉が硬直し、筋筋膜性腰痛が起きやすいです。

また、座り姿勢の悪さによって、いつの間にか反り腰になってしまったり、腰にかかる体重や負荷が倍増し、ヘルニアになってしまったりと、歪んだ骨格から痛みがくる場合もあります。

これらは男子女子どちらにも起こりうることなのですが、女子はこれらに加え、ホルモンバランスから来る腰痛があります。

毎月の生理前や生理中に、下腹部痛だけでなく、腰痛まで起きるのは、本当にストレスですよね(笑)

先程お話ししましたが、女子の骨盤は、出産に備えるために、生理周期によって、閉じたり開いたりを繰り返します。

生理前になると、経血を排出させるため、骨盤は開き、腰周りの関節はゆるゆるになってしまいます。そのため、元々反り腰や猫背など姿勢が悪い人は、腰の関節にかかる負荷が増え、腰痛を引き起こしやすくなるのですね。

生理中は、さらに、経血を出しやすくするため、子宮を収縮させるホルモンが出るのですが、ホルモンバランスが崩れていると、それが過剰分泌するため、子宮だけでなく、腰周りの血管まで収縮してしまい、血行が滞り、筋筋膜性腰痛を起こしやすくなります。

特に、受験生のような思春期の女子は、全身の関節が大人より緩く、生理周期やホルモンバランスがまだ不安定なので、身体を動かす機会がなくなってしまうと、腰を痛める可能性は大いに高くなるのです。

例え今、腰痛が出ていなくても、言うなればそれは、若さでカバーしているだけですよ！

そんな腰痛にお悩みの女子諸君、勉強も大事ですが、自分の身体はもっと大事！

できれば３０分、長くても２時間に一度くらいは、椅子から立ち上がって、身体を動かしましょう！

教科書を見ながら部屋を歩き回ってみたり、軽く腰を反ったり捻ってみたり。身体を動かすことで、脳への血流も促進され、集中力や記憶力アップ、頭のリフレッシュにも効果があります。

そして、眠くなって集中力が落ちたと感じてきたら、素直に寝てしまいましょう。ただし、朝や夕方の場合、そのお昼寝は20分まで！その限度を過ぎてしまうと、脳は完全にお休みモードに切り替わり、うまく働いてくれなくなります。この短時間の睡眠も、集中力の回復や頭のリフレッシュになります。

無理に長時間、単語や公式を詰め込んでも、人間の集中力はもって4時間程が限度ですので、このプチお昼寝をぜひ試してみてくださいね！

さらに、思春期の女子は下半身の冷えが大敵！ひざ掛けやホッカイロなどで、腰周りやお腹を温めるようにしましょう。暑い時期でも、クーラーによって手足は意外にも冷えています。

できるだけ、シャワーだけでなく、湯船に浸かるようにしましょうね！
生

理痛や腰痛予防だけでなく、疲労回復、むくみや脚のシェイプアップにも効きますよ！